今回の【空想旅行】は、北海道道央の『積丹半島』へ行きたいと思います!
『積丹半島』と言えば、「積丹ブルー」の絶景ですよね!
海岸沿いに通っている国道はトンネルも多そうですが、トンネルを抜ければそこは積丹ブルーの日本海!さらに、迫力満点の断崖や奇妙な形の岩の数々、絶対、絶景ロードですよね!となったら、こうれはもう、ドライブも楽しまなければ!
運転大~好き!ワクワクしますねぇ~。安全運転で行きますよ!
と、その前に、『積丹半島』についての予備知識を!
まず、『積丹半島』の名前の由来は、アイヌ語で「シャク・コタン(夏の村)」という意味とのこと。
では、なぜ『積丹半島』は平野部が少なく、断崖絶壁の多い複雑な海岸が続く地形をしているのか―――。
それは、太古の昔に何度もあった火山が要因になっていて、マグマによる火山岩でできているためゴツゴツした地形になっているそうです。火山岩は硬いためにゆ~~っくり浸食が進行するので、それが今のようなゴツゴツの形で残っているんですね。奇妙な形の岩も同様ですね。
しかし、『積丹半島』全体が火山岩でできているわけではなく、長い時間をかけて作られた堆積岩でできているところもあります。堆積岩は火山岩に比べ柔らかく浸食されやすいため、断崖となりやすいんでしょうね。
こういった地質や浸食によって作り出された地形や奇岩によって素晴らしい景観になっているかと思うと、自然って、ホント、スゴイですよね!
そして、この貴重な海岸線一帯は「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」に指定されています。
余談ですが、「岬」と「半島」の違いをご存知ですか?
「半島」を調べると、海へ細長く突き出た陸地。小さいものが「岬」、とあります。
「岬」を調べると、海へ突き出た陸地の先端。大規模なものを「半島」、とあります。
結論、大きさの問題で、定義は同じようです。曖昧なんですね(笑)。
それでは、今回はドライブで積丹半島を観光していきたいと思います。場所によっては遊覧船もあるので、海から絶景を眺めるのもいいですね!
【積丹半島、ぐる~り1周ドライブの旅】をスタートしましょう!
ドライブルートは、『積丹半島』の海岸線に沿って通っている国道229号線(一部、国道913号線)を「余市町」から「岩内町」向かって走ることにします。
『積丹半島』は1周約110km、走行時間は約2時間の距離です。途中で観光に立ち寄っても、1日かければたっぷり「積丹ブルー」を楽しめそうです!
早速、『積丹半島』のどこに立ち寄ろうかと、いろいろ調べてみました。
いやぁ~、ビックリ!下の地図を見てください。ざっと調べただけでこんなに岬や奇岩があるんですよ~。名前の付いていないものも入れたら、海岸沿いはず――っと岬と奇岩だらけです(笑)!これは見応えありそうですね~!
この際なので、できる限り調べて紹介していきますね!
では、「余市町」からスタート!
出発地点の「余市町」には『シリパ岬』がありますね!
『シリパ岬』のある標高296mの『尻場山』に登って、これから楽しむ「積丹ブルー」を上から見渡し、気持ちを盛り上げていきましょう!
登山には海ルート(往復2時間)と山ルート(往復1時間)があるようです。ここは時間短縮のため山ルートにしましょうかね。
上の写真は『尻場山』からの眺めです。『オトドマリ岬』や『烏帽子岬』あたりが見えますね。
う~ん、最高のスタート!この後、どんな素晴らしいものが見れるのかワクワクしますよねぇ~。お天気に恵まれますように!
では、気持ちが盛り上がったところで、『えびす岩と大黒岩』を見に行きましょう!
余市市街から山間部に入り、2つ目のトンネルであるワッカケトンネルが見えたら、その手前を右折。その先に『えびす岩と大黒岩』があります。
上の写真の左が『えびす岩』、右が『大黒岩』。セットで「夫婦岩」とも言われています。
『えびす岩』は今にも倒れてしまいそうで、もしかしたら明日には見れなくなるんじゃないか――なんて言われています。確かに、不安定ですもんね。
『大黒岩』をよく見ると、岩の上に鳥居がります。なぜそこに鳥居があるのか――、その由来はわかっていないそうです。江戸時代とかに造られたものなら文献とか残っていそうですが、もっともっと前からあるってことなんですかね~。
もうひとつの不思議。この『えびす岩と大黒岩』の岩質は周りの断崖とは岩質が違うらしいのです。でも、それも理由はわかっていないそうです。どんな歴史を重ねてきたんでしょうね~。
この場所からは、『えびす岩と大黒岩』の右側に『烏帽子岬』、左側に『ワッカケ岬』を見ることができます。
上の写真の『えびす岩と大黒岩』の後ろに映っているのが『烏帽子岬』ですね。
それでは、続いて、『ローソク岩』を見に行きましょう!
ワッカケトンネルを抜けると「ローソク岩展望駐車場」があるんですが、『ローソク岩』を見るにはちょっと遠そうなので、次のトンネルである滝ノ澗トンネルの手前にある島泊漁港か、滝ノ澗トンネル抜けたところにある湯内漁港から見るのもいいのかなと思います。『ローソク岩』までの距離はどちらも1kmほど…。
『ローソク岩』は、『滝ノ澗ノ(タキノマ)岬』から約500m沖合にあり、高さは約45mもあるそうです。でも、ちょっと遠いので、その大きさを実感できないかも。
そして、やはり、いつからそこにあるのかわかっていません。わかっているのは、昭和3年(1928年)に撮影された現存する写真では、今の倍の太さだったということ。昭和15年(1940年)の積丹半島沖地震で亀裂が入り、翌年再び起きた地震で片方が崩れ落ちてしまったそうです。
そんな『ローソク岩』ですが、ぜひ見てみたい現象があります。それは、条件が揃えば5月の中旬頃と7月の下旬頃、岩の先端に朝日が重なり、ローソクに灯がともったように見えるんだそうです。幻想的な感じなんでしょうね。
『ローソク岩』に気を取られて忘れてはいけない!島泊漁港から見たとき、左にある岬が『滝ノ澗ノ岬』です。なので、湯内漁港から見たときは『滝ノ澗ノ岬』は右に見えます。
では、続いて、『セタカムイ岩』を見に行きましょう!
豊浜トンネルを抜けたところにある防災広場から『セタカムイ岩』を間近に見ることができます。
「セタカムイ」とは、アイヌ語で「犬の神」という意味。
漁に出たきり戻ってこない主人を待ち続け、鳴き続けた犬が岩になってしまった、という云い伝えがあるそうです。
犬の遠吠えに見えなくもないですね。
ちなみに、この防災広場は、平成8年(1996年)に起こった豊浜トンネル岩盤崩落事故に伴い、慰霊と防災祈念のために設けられた施設です。立ち寄った際には、慰霊碑に手を合わせましょう。
では、続いて、『黄金岬』に向かいましょう!
『黄金岬』は、防災広場から約10km先の積丹町美国にあります。
途中、歌沖トンネルを抜けると右手前方に『丸山岬』が見え、先端まで行くことができます。また、厚苫トンネルに入る手前で前方に『厚苫(アツトマ)岬』も見え、こちらも先端まで行けそうです。国道沿いにパーキングも数か所あるのできれいに見れるところに止まって眺めるのもいいですね。
では、『黄金岬』へ。
『黄金岬』には駐車場が無いので、積丹観光センターの無料駐車場を使わせていただきましょう。駐車場の向かい側に展望台入口があるので、歩いて展望台へ。「シャシナの小道」と言われる500mほどの小道です。
上の写真は美国港から見た『黄金岬』です。
ちなみに、『黄金岬』の名前の由来は、『宝島』の周りに集まるニシンの大群が夕陽を浴びて、黄金色に見えたからだそうです。
展望台からは、『宝島』、『ゴメ島』、『ビヤノ岬』が見渡せます。うっとりしちゃいますね~!右側には美国港、振り返れば『積丹岳』も見渡せます。
『宝島』の名前の由来は、美国はその昔、ニシン漁で栄えていました。そのニシンが大群で島の周りに押し寄せてきて、宝の山のような島だったからだそうです。
また、美国港からは遊覧船も出ています。
積丹観光協会の〈ニューしゃこたん号〉です。デッキでは断崖絶壁の景色を楽しみ、カモメにえさをあげたりもするそうです。ちょっと怖い…(笑)。それだけではありません、船中は水中展望室となっていて、動く水族館のようです。透き通る積丹の海の中を生で見れるなんて、なんかスゴそうですね!
所 在 地 | 積丹町美国町船澗380-6 地図 |
営 業 | 4月~10月 8時30分~16時30分 ※不定期運行 ※荒天欠航 |
料 金 | 大人1,600円、小人800円 ※4歳以下は無料 |
遊覧ルート | 美国港→黄金岬→ビヤノ岬→宝島→美国港 遊覧時間は約40分 |
それでは、『島武意(シマムイ)海岸』、『積丹岬』へ向かいましょう!
途中、幌武意漁港に寄って『マッカ岬』を見て行きましょう。
美国町の積丹観光センターを出て、国道229号線を7kmほど進み、国道913号線に入って行きます。そこから約7kmほど走ると、『マッカ岬』への案内標識があるので右折します。
下のストリートビューのように、幌武意漁港から『マッカ岬』を見ることができます。
では、また国道913号線に戻り、3kmほど走ると『島武意海岸』『積丹岬』入口の案内標識があるので、そちらへ進みましょう。
積丹岬駐車場に車を停め、『島武意海岸』へはトンネルを抜けていきますが、『ルシ岬』、『女郎子(ジョロッコ)岩』へはトンネル手前を右に曲がり、「シララの小道」という遊歩道から行きます。
写真の真ん中にトンネルがあるのわかりますか?案内看板もあるので確認してくださいね。
ここを『積丹岬』のスタート地点とします。
では、まず、『女郎子岩』から行きましょう!
スタート地点から「女郎子岩展望台」まで約1.9km。途中、「積丹岬灯台展望台」と「第二展望デッキ」もあります。アップダウンもあり、けもの道の部分もあるようですが、見事な断崖、海岸美、もしかしたらハヤブサが見れたり、春ならばウグイスが鳴いていたり、可愛い花々が咲いていたりと、ちょっとしたトレッキングのようです。
右の写真は、「出岬灯台」。
スタート地点から600mほどのところにあります。高さは約13mと小さい感じ。とは言え、そもそもこの場所が標高130mということなので、高さに問題はないですね。
灯台の先にある「積丹岬灯台展望台」からは、晴れていれば「石狩湾」やその向こうに「暑寒別岳(ショカンベツダケ)」のほうまで見れるそうですよ!
この先に、『女郎子岩』があります。
上の写真が「女郎子岩展望台」から見た『女郎子岩』です。右側にちょっとだけ見えているのが『ピリカ岬』です。
『女郎小岩』は、積丹岬の中でも一番美しい岩と言われていて、女性が十二単を着て立っているように見える…とか、子どもを背負った着物を着た女性に見える…とか。どちらに見えるかと問われれば、う~ん、十二単かなぁ~。裾のあたりの様子が女性っぽくて、色っぽく見えます。
現地の案内板によると、『女郎子岩』にまつわる伝説が…。
北へ向かう義経が大シケにあい、傷を負い、その義経を看病したシララ姫と恋仲に。しかし、傷の癒えた義経は出発しなければならない。後を追ったシララ姫が波に飲み込まれてしまった。その直後に現れたこの岩を誰もがシララ姫の化身と信じた、というもの。
初夏、『女郎子岩』の先端にオレンジ色のエゾスカシユリが一輪咲くそうです。まるで、シララ姫がかんざしを挿したかのように見えるそうですよ。
ちなみに、この遊歩道は「女郎子岩展望台」の先は幌武意まで続いていて、反対端は『ルシ岬』寄りまで行けますが、特に何もないようです。
それでは、今来た道を引き返してスタート地点に戻り、「日本の渚100選」に選ばれている『島武意海岸』へ行きましょう!断崖絶壁が続く中、唯一波打ち際まで降りることができる貴重なスポットです。
スタート地点にある「島武意海岸トンネル入り口」へ。
高さ・幅ともに約2m、全長約70m、出口から射す光だけを頼りにトンネルを抜けて行きます!夢の世界へ!といった感じで、期待が高まりますねぇ~!
ちなみに、このトンネルは、明治28年(1895年)、海岸からニシンを運ぶために手掘りで掘り抜いたものなんだそうです。手で岩を掘るって…、昔の人ってホント凄いなぁ~。
現在はちゃんと補強されているのでご安心を。
そして、トンネルを抜けると、そこには!
「積丹ブルー」の大海原が広がっています!
いやぁ~感動しますねぇ~。なんという絶景!海の透明度、半端な~い!それもそのはず、透明度は30mもあるんだそうです!あ――この目で見た~い!何度も言いますが、お天気に恵まれることを心から祈ります!
トンネル抜けると「島武意海岸展望台」があるので、感動に浸りましょうね!
では、海岸へ降りて行きましょう。
遊歩道は急勾配の階段となっています。帰りの登りも大変そう…。
ちなみに、「島武意」とは、アイヌ語で「シュマ・ムイ(岩の入江)」という意味だそうです。
海岸に降り立ち、左を見れば『屏風岩』が目の前にあり(写真左下)、右を見れば『出岬』と『タケノコ岩』が見えます(写真右下)。
さぁ、空の青と海の碧を思う存分満喫したら、急勾配の階段を登って駐車場へ、Fight!
続いて、『神威(カムイ)岬』へ向かいましょう!
「あれ?『積丹岬』は?」と、思われた方!
実は、『女郎子岩』~『ルシ岬』辺り、遊歩道で繋がっている一帯を『積丹岬』と言うんだそうです。そんなことも知らずに、私は必死に『積丹岬』を探してしまいました(笑)。
半島と岬の定義から言うと、紛らわし気もしますが…。まっ、いっか(笑)。
ここで、プチ情報~
ウニが旬を迎える6月下旬頃から、漁の解禁に合わせて、『島武意海岸』から『神威岬』までの国道229号線沿いにはウニ丼屋さんが立ち並ぶそうです!
良質な海藻を食べて育ったウニは海の栄養素もタップリ!格別の味わいだとか。せっかく積丹まで来たんですから、贅沢しちゃいましょう!あ―――おいしそう~!、
では、ドライブ再開!いざ『神威岬』へ!
『神威岬』までの道のりで、途中、いくつもの岬や奇岩を見ることができます。
まず、積丹岬駐車場を出て、国道913号線を進み、2つ目のトンネルである日司トンネルを抜けた先にある「積丹半島展望駐車場」に立ち寄ってみましょう。そこから右に見えるのが『ルシ岬』です。大きな岩が道路際に何個もありますが、名前は無さそうです。
「積丹半島展望駐車場」から1kmほどで国道229号線に合流。さらに海岸線を5kmほど進んだ先にある西河トンネルを抜けると目の前に見える岬が『武威(ムイ)岬』です。(下のストリートビューで見えている岬)
『武威岬』を通り過ぎる武威トンネルを抜けたところで立ち寄ることもできそうです。
さらに、来岸トンネルを抜けた先には『ワリシリ岬』も見えます。こちらも『ワリシリ岬』を通り過ぎる余別トンネルの手前にある余別漁港からでも、トンネルを抜けてからでも立ち寄れそうです。
さらに海岸線とトンネルが続き、4kmほど進むと海から離れて爽やかな山間の道(冬は雪道ですね)になるので、ここまで来たら『神威岬』はすぐそこです。案内標識を右折して進むと駐車場があります。
さあ、『神威岬』に到着です!
じゃ――――ん!
これですよ、これ!『積丹半島』のメインの岬ですよね!大海原にせり出したそのダイナミックな地形は「神さまだけが立ち入った」海域だったとか。「カムイ」はアイヌ語で「神」という意味です!
では、早速、『神威岬』の先端へ!
『神威岬』の先端までは、「チャレンカの小道」という遊歩道を尾根沿いに歩いて行きます。アップダウンもあるので、景色を楽しみながらゆっくり往復したら軽く1時間はかかりそうですね。
積丹ブルーが両側に広がる光景!ワクワクしますね~!
では、スタート。
スタート地点(駐車場)からは海は見えません。天に続くのかと思わせるような上り坂の1本道を進みます。
自然の地形に合わせて遊歩道は整備されているんでしょうけど、期待のボルテージを上げてくれる、これ以上ないっていうシチュエーションですよねぇ~!
スタート地点から5~6分登って行くと視界が開けてきて、その先に「女人禁制の門」があります。
かつて、『神威岬』は女人禁制の場所だったそうで、その歴史を表す門が今も残っているんですね。
Wikipediaによると、蝦夷地(北海道)を支配していた松前藩が元禄4年(1691年)に女人禁制にしたとのこと。
もちろん、今は誰でも通れますよ~。
そして、ここにも義経伝説が…。
その昔、義経は敵から逃れるために日高の地に身を寄せ、その際、首長の娘のチャレンカが義経に好意を持ったそうです。敵から逃れるため日高をあとにする義経を追ってチャレンカは神威岬まで来たのですが、義経はもういませんでした。悲しくなったチャレンカは海へ身を投げてしまい、その姿が『神威岩』になったと言われています。その後、女性を乗せた船が近くを通ると必ず転覆した…とか。チャレンカの祟りか…。そのため、この地は女人禁制になったと言われています。
うん?義経、あっちでこっちでモテモテじゃん(笑)。ってか、チャレンカ、恨むなら義経だよ~、と思わずにはいられない…(笑)。
では、先に進みましょう。
「女人禁制の門」から先端までは約770mほど。この遊歩道は海抜80mの位置にあるそうで、きっと風が強いと思うのでちょっと怖いかもしれないですね…。
しかし、そんな怖さも吹き飛ばすくらいの素晴らしい景色ですよね!
遊歩道を進んで行けば、左側には『タコ岩』や『沼前岬』、『沼前地すべり』(写真左下)、右側には『水無しの立岩』や「念仏トンネル」の跡(写真右下)を見ることができます。
さらに進んで行くと、遊歩道に沿って見事な地層があります(写真左下)。真横を歩くので、迫力あるでしょうねぇ~。
先端近くには「神威岬灯台」があります(写真右下)。明治28年(1888年)に建てられ、その後2度建て替えられたそうですが、北海道で5番目に古い灯台ということです。
ちなみに、平成29年(2017年)、「恋する灯台」に選ばれ、恋する力や夢見る力を与えてくれると言われ、カップルに人気だそうですよ。
さぁ、やってきました!『神威岬』先端に到着!
地球は丸い―――って実感できそうな眺めですよね!何度も何度も言いますが、お天気に恵まれますように!実際、この場所に立ったら言葉なんて出ないでしょうねぇ~、圧倒されると思います、きっと。
そして、正面に見えるのが『神威岩』ですね。小さそうに見えますが、岬先端からの距離は約400m、高さ40m、1周約50mもあるそうです。
あ―――、マジ、生で見たい!心奪われ現実逃避した~い。思わず、願いごととか呟いちゃいそう~(笑)。
さぁ、積丹ブルーの大海原をた~っぷり満喫したら、来た道を戻りますよ~。
振り返れば、またこの絶景!北海道の広大な大地を感じますよね~。もう、感動しっぱなし!
せっかくここまで来たんですから、「神威岬展望台」へも行ってみましょう。「女人禁制の門」を出たら、左側の遊歩道を進んで行くとあります。
展望台からは、上の写真のように『神威岬』全体を見渡すことができます。結論、どの角度から見ても「素晴らしい!」としか言いようがないってことですね!
しっかり目に焼き付けたら、次の目的地に出発!
と、その前に…。
駐車場には、「カムイ番屋」というレストハウスがあり、積丹ブルーのソフトクリームやラムネなど人気だそうですよ。もちろん、ウニ丼も!ちょっと寄っていきたいですね。
ソフトクリームのお味は、なめらかなミルク味にミントが香って爽やかな味わいとのこと。
絶対食べる!
<神威岬基本情報>
いつでも入れるわけではなく、入口ゲートと女人禁制の門の開閉時間は決まっています。
4月 | 8時~17時30分 |
5月 | 8時~18時 |
6月 | 8時~18時30分 |
7月 | 8時~18時 |
8月~10月 | 8時~17時30分 |
11月 | 8時~16時30分 |
12月~3月 | 8時~15時 |
※女人禁制の門より先は閉門の1時間前まで。
先端から戻ってきたら門が閉まってた、なんてことのないよう注意しましょうね。
※天候の状況によって開閉門時間は変わります。
荒天の場合は閉門もあり。
さぁ、この辺りが『積丹半島』の中間地点ってところでしょうかね。ここから『積丹半島』の西側を進んで行きます。
まず、『タコ岩』へ。
駐車場から国道229号線に出て、神岬トンネルの手前を右側に入ると神岬漁港があり、そこから『タコ岩』を見ることができます。
なぜ「タコ」なの?「神威」という神々しいネーミングに比べて「タコ」って…。もう少しいいネーミングしてあげてもいいのにと思ってしまう…。「タテ岩」がなまって『タコ岩』になったとも言われているようですが、はっきりしたことはわかりませんでした。
右の写真は『神威岬』から見た『タコ岩』。拡大したのでちょっと見づらいですけど…。
神岬漁港は神岬トンネルができたことで行き止まりとなっているので、国道229号線に戻りましょう。
神岬トンネルを抜けると、前方に『沼前岬』が見えます(写真下)。
『沼前岬』は、崖沿いを歩いて先端へ行けるそうで、磯釣りの方が結構いるようです。歩いて行けると言っても、軽い気持ちでは行くのはとても危険!崖ですからね!
『沼前岬』の手前に沼前駐車場があるので立ち寄ってみましょう。
ここからは、海を見れば『沼前岬』がありますが、山側を見ると『沼前地すべり』を見ることができます。『神威岬』から遠めに見えていましたが、ここから間近に見てみたいですね。
地すべりという名のとおり、断崖絶壁が続く積丹半島の一部が崩れて海に向かって滑ってできた地形です。中央の450mほどは昭和初期の頃はまだ動いていたそうです。昭和45年(1970年)にここにあった集落が移転し、その後、地すべりの原因となっていた地下水を抜き出すなどの対策工事を行い、今は動いていないとのこと。なので、今はすっかり草も育って一見すると普通の山にも見えるので、地すべりした感は薄れている感じもします。
では、先に進みましょう・
この先の大天狗トンネルを抜けると、またまた駐車場があり、目の前に『ジュウボウ岬』が見えます。
『沼前岬』に比べ、先端まで行くのはそんなに危険ではなさそう。そのため、釣り人も多いようです。
続いて、この先の『あんない展望公園』へ行ってみましょう。
大天狗トンネルの次の西の河原トンネルを抜けると、目の前に『窓岩』が見え、700mほど進んだところに駐車場があります。駐車場から階段状の遊歩道を登ると『あんない展望公園』があります。
展望公園には双眼鏡も設置されているようです。目の前の『窓岩』、右側には『ジュウボウ岬』も見え、西積丹を一望できます。
『ジュウボウ岬』の手前には『シシャモナイの滝』があるのですが、トンネルで通過してしまう場所で、ここからも見ることができず、海からしか見ることができません。残念。
では、先に進みましょう。
窓岩トンネルを抜けると川白地区の神恵内(カモエナイ)漁港があり、その周りに広がる岩場が『川白岬』。
今まで見てきたような山も崖もなにもない…ただの平坦な岩場…。気にしていなかったら、絶対通り過ぎてしまう…、そんな自信がある(笑)。上のストリートビューを見てもらえれば共感してもらえるはず。
しかし、何を隠そう、ここが積丹半島の最西端なのである!結構、重要スポットです!
では、先へ。
漁港からすぐの川白トンネルを抜けたところにある珊内(サンナイ)漁港から振り返ると『ノーラン岬』が見えます。漁港の先のマッカトンネル入り口付近に見えるのが『マッカ岬』です。
マッカトンネルの次は、キナウシトンネル、大森トンネルと約3.5kmのトンネルが続きます。あ―――長~く感じそう。でも、長~いトンネルを出ると海岸沿いが続くのでご安心を!
次の茂岩トンネルまで何カ所かパーキングがあるので、ちょっと休憩もいいかも。
茂岩トンネルを出ると、正面に『弁天島』があり、その辺りは『盃海水浴場』となっています。
『弁天島』へは橋が架かっているので歩いて渡ることができ、岩場を歩いて島を1周することもできます。干潮のときは岩場も結構広範囲になるようです。小さい島なので1周してみたいですね。
観光案内によると、アイヌの娘が叶わぬ恋を実らせるために毎日歩いて通いつめたと言われる伝説の島で、以来、子宝を望む女性や良縁を求める人たちが祈願に訪れるそうです。
ここでは、義経は関わってないんだ…(笑)。
『盃海水浴場』は浅瀬の岩場で子どもも安心して遊べそうです。夏はテント張ってキャンプもできるそうですよ。
では、先に進んで、『カブトラインパーク』へ行きましょう。
兜トンネルを抜けて5kmほど進むと泊村役場があるので、そこを左折し坂を登れば『カブトラインパーク』があります。
ここからは、右側に『兜岬』や『兜岩』、『兜千畳敷岩』などを見ることができ、左側には湾を挟んでニセコの山々も見えるそうですよ!
下のストリートビューは、『兜千畳敷岩』です。
積丹半島巡りの見どころスポットもここが最後になります。
ここに着くころにはきっと夕方。夕陽と西積丹の景色!美しいでしょうねぇ~。しっかり目に焼きつけなければ!
ここから、ゴールの「岩内町」まで約12kmです。
お疲れさまでした!
【積丹半島、ぐる~り1周ドライブ】はいかがでしたか?
やはり、写真だけでは物足りない!実際に行きたくなりますよね~。雪道は怖いので、初夏に行けたらいいなぁ~なんて思いながら調査していました。
地図上の調査ということで、急ぎ足で積丹半島を1周しちゃいましたが、実際訪れるときは1泊してゆっくり回りたいですね。せっかくなので、遊覧船にも乗りたいですしね!
興味を持っていただけたら、皆さんもぜひ積丹半島を訪れてみてくださいね!
※コロナウィルス感染症で、観光に影響がでていると思われます。訪れる際には、事前確認をしてくだ
さいね。
※本文内の写真はすべて【写真AC】より掲載しています。
★国内旅行の予約なら…
★格安航空券の予約なら…
★高速バスの予約なら…
★レンタカーの予約なら…