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【空想旅行】洞爺湖観光編~ぐる~り1周湖畔ドライブ!洞爺湖の見どころを調査!

 今回の【空想旅行】は、北海道道央の『洞爺湖』へ行きたいと思います!

 『洞爺湖』って有名ですよね~、!でも、どんなところかご存知ですか?
 『洞爺湖』の周囲は、湖畔沿いに国道が通っているのでドライブしながらの楽しみ方を見つけられそうです!湖畔沿いに1周ドライブできるなんて、運転大好きな私には最高!ワクワクしますね!

 では、じっくり調査して行きたいと思います。

  ≪ 目 次 ≫                                 
  1.洞爺湖とは
  2.洞爺湖へのアクセス
  3.洞爺湖案内図
  4.洞爺湖の見どころ
   4-1 洞爺湖温泉観光協会
   4-2 洞爺湖ビジターセンター / 火山科学館
   4-3 中島(大島、観音島、弁天島、饅頭島)
   4-4 展望台(サイロ展望台、月浦展望台、壮瞥公園展望台)
   4-5 公園(とうや湖ぐるっと彫刻公園、噴火記念公園、夕日の見える渚公園、浮見堂公園)
   4-6 火口散策(洞爺湖有珠山ジオパーク)
   4-7 手湯・足湯
  5.洞爺湖でのイベント
  6.おわりに 

1.洞爺湖とは

 『洞爺湖』の名前の由来は、アイヌ語の「ト・ヤ(湖・岸)」からきているそうで、もともとは湖の北側を指す地名だったのが湖の名前へとなったようです。

 『洞爺湖』は、11万年も前に発生した巨大火山によりカルデラが形成され、そこに水が溜まり、湖となったそうです。東西約11km、南北約9mとほぼまるい形で、湖の真ん中に中島があるのでドーナツ状をした湖です。
 カルデラ湖としては、屈斜路湖、支笏湖に次いで3番目に大きな湖です。
 ※カルデラとは…
   火山活動によってマグマが吹き出すことで地下に空洞ができ、そこが陥没することででき
   る凹地のことで、直径2km以上あるものとされています。

 真ん中の中島は、約5万年前の噴火で地下から押し出された溶岩が固まってできた山で、溶岩ドームと言われています。全部で11個ある溶岩ドーム群のうち、4つは湖面から出ていて、7つは湖中にあるそうです。
 見えている4つの溶岩ドームの島を「大島」「観音島」「弁天島」「饅頭島」と言い、この4島を総称して「中島」と言うそうです。
 
 右の写真は、中島の4島です。

 また、『洞爺湖』は不凍湖ということです。支笏湖と同じですね。
 凍らない理由は、水深が深く、貯水量が多いので、夏の間に熱を貯めて冬に熱を放熱しても熱の残量が余裕なのだそうです。

◎『洞爺湖』の基本情報 (支笏洞爺国立公園に含まれる)
  ・周 囲 … 約52km
  ・面 積 … 約70.7平方km、国内第9位(第1位は滋賀県の琵琶湖)
  ・貯水量 … 約8.19立方km、国内第3位(第1位は滋賀県の琵琶湖)
  ・水 深 … 約180m(平均117m)、国内第6位(第1位は秋田県の田沢湖)
  ・透明度 … 約10.0m(環境省が実施している湖沼水質ランキングで10位前後くらい)

 カルデラ湖であることから、もともと透明度は高かったんですが、閉山した鉱山廃水や温泉街をはじめとした生活排水の流入が増えていき、さらに、ダムの建設により川の流入も増えたため、透明度が低下してきているそうです。

 低下しているとはいえ、きれいですよねぇ~。
 写真ではわかりづらいですが…、ぜひ、この透明度はキープしてほしいですね!

◎『洞爺湖』周辺の地形  
 『洞爺湖』を調査する上で、火山活動の歴史は欠かせません。今も火山活動は続いているんだそうです。

 『洞爺湖』の南側にある「有珠(ウス)山」も約2万年前の噴火によってできた山で、その後、長~い年月をかけて噴火を繰り返し、その度に山を隆起させたり、溶岩ドームを作ったりして、今の形になっているとのこと。

 火山活動は数千年もの間無かったのに、江戸時代に再び始まり、近年、隆起してできたのが「昭和新山」です。

 「昭和新山」は、昭和18年(1943年)から始まった火山活動に伴って、突然、地面が隆起し始めて、600日ほどかけていまの姿になったそうです。

このように、その後の火山活動で、ある日突然、噴火口になった場所が多々あって、それがそれぞれ「大有珠」「オガリ山」「有珠新山」「小有珠」などと呼ばれている場所です。

 火山活動が続いているってことは、怖いけど、まだまだ姿を変えていくってことですよね。自然ってホントすごいなぁ。

 ちなみに、この一帯は「洞爺湖有珠山ジオパーク」で、幾つもの散策コースがあります。
 噴火によって、断層が生じた道路や大地に飲み込まれた家屋などが遺構として残されているので、大地の生々しさを感じられそうです!

2.洞爺湖へのアクセス

 『洞爺湖』の南側、「洞爺湖温泉エリア」を拠点とします。

◎ 路線バスの場合
  ・JR洞爺駅から 道南バス(東町行、洞爺湖温泉バスターミナル下車) 約20分 片道340円
  ・JR札幌駅から 道南バス(洞爺湖温泉/豊浦(東町)行、洞爺湖温泉バスターミナル下車)
                               約2時間45分 片道2,830円

◎ 車の場合
  ・新千歳空港から
    高速利用 (道央道)新千歳空港IC → 虻田洞爺湖IC → 国道230号線
            高速代2,950円 約120km 約1時間30分
    一般道  国道36号線 → 国道16号線(支笏スカイロード)→ 国道276号線 → 国道453号線
            約100km 約2時間
  ・札幌駅前から
    高速利用 (道央道)札幌南IC → 虻田洞爺湖IC → 国道230号線
            高速代3,590円 約150km 約2時間
    一般道  国道230号線(豊平温泉郷、中山峠、スルツを抜けてくるコース)
            約100km 約2時間

3.洞爺湖案内図

 『洞爺湖』の観光拠点は南側の「洞爺湖温泉エリア」ですね。ビジターセンターや遊覧船乗り場などがあり、ホテルも集中しています。有珠山一帯への散策のスタート地点でもあります。

 『洞爺湖』では、車でも歩きでもぐるっと1周楽しめるよう、湖畔沿いに国道が通り、散策路も整備されているんですよ~。スゴイですよね!

 また、道南バスが「洞爺湖温泉エリア」を起点に『洞爺湖』を周遊するバスを運行しているので、うまく利用したいですね。右回りに半周するバスと左回りに半周するバスで、どちらも『洞爺湖』北側の「水の駅」までとなっています。
 他にも、洞爺湖温泉協会では、冬限定の「Toya Travel Winter Bus」(12月~2月)を運行しています!

 それでは、『洞爺湖』の見どころを調査していきます!

4.洞爺湖の見どころ

 4-1 洞爺湖温泉観光協会 

 まずは、「洞爺湖温泉観光協会」で『洞爺湖』や周辺の情報をゲットしたいですね!

 バスターミナルに併設されている観光案内所で、2階は北海道洞爺湖サミット記念館になっています。無料で見学できます。

 『洞爺湖』周辺の観光・宿泊・食などのパンフレットやマップが用意されています。おすすめコースの紹介もしてくれています。気軽に楽しめる2時間くらいのコースから6時間くらいかかるコースまで10種類以上紹介してくれているそうですよ!ノーチェックの場所を発見できるかもしれないですね!

所 在 地虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉142  地図
 営業時間 9時~17時
定 休 日無休
※12月31日~1月4日はお休み        
駐 車 場あり(無料)

 4-2 洞爺湖ビジターセンター 

 「洞爺湖ビジターセンター」では、『洞爺湖』や「有珠山」周辺の歴史や自然をパネルやジオラマ、標本などで学べるようになっています。
 自然観察のポイントの紹介の仕方がおもしろそう~。床一面に『洞爺湖』周辺の航空写真が広がっているんです。位置関係もわかりやすいですよね!

 『洞爺湖』の知識を身につけてから観光したら、きっと、もっと楽しめますね!

 他にも、周辺の食事の情報や温泉、フットパス(散策路)、乗馬など季節ごとに楽しめるスポットも紹介しています!

 また、「洞爺湖ビジターセンター」内には、「火山科学館」があります。
 こちらでは、これまで噴火を繰り返してきた「有珠山」の火山活動について、映像や体感装置などで紹介しています。実際に被害を受けた車などの展示もされています。自然の怖さを感じられそうですよね。
 他に、避難所での生活に関する資料の展示などもあるそうです。そういう情報って、最近、地震が多いので、万が一の時のために役立ちますよね。

所 在 地虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉142-5  地図
 開館時間 9時~17時
休 館 日無休
※12月31日~1月3日はお休み
入 館 料・ビジターセンター:無料
・火山科学館:大人600円、小人300円      

 4-3 中島(大島、観音島、弁天島、饅頭島)

 「中島」は、先にも紹介したとおり、『洞爺湖』の真ん中に浮かぶ4つの島の総称です。
 ここは、神々が見守る、気が集まるとして、道内屈指のパワースポットだそうです。ご利益を賜りに訪れたいですね!

◎ 大島 
 4つの島の中で一番大きな島です。
 こちらへは、「洞爺湖温泉エリア」から出航している遊覧船で30分ほどで行けます。ただし、冬季期間(11月~4月上旬)は遊覧のみで上陸はできません。

 周囲は約10km、面積は約4.85平方kmの島で、西山、東山、北山の3つの山があります。西山が一番高くて、標高455m。ほぼ手つかずの自然が残されていて、エゾシカも200頭以上生息しているそうです。

 「奈良の鹿」状態なのかなぁ――と、想像。

 桟橋付近はには森林博物館や売店があり、鹿が入って来ないように柵で仕切られています。散策に行くには、受付で名前、連絡債、入山時間、下山時間などを記入してゲートを開けてもらうそうです。
 無人島のため、取り残されないよう管理しているんでしょうね。

 散策コースは、「周遊コース(約1時間)」と「アカエゾマツコース(約2時間)」の2コースあります。どちらも原生林の中を歩きますが、時間がかかるだけあって、「アカエゾマツコース」のほうが見応えはありそうです!散策道沿いには地下から冷風が吹き出す「風穴群」があったり、島のほぼ中央にあって気が溜まる広場と言われる「大平原」。そこでは天気が良ければ「羊蹄山」を見ることもできるそうですよ。

 夢中になって、時間を忘れないように!遊覧船の最終便までには桟橋に戻りましょうね!

◎ 観音島・弁天島 
 「大島」の南西にある島々です。
 「大島」に近い島が「観音島」で、砂地で繋がっている島が「弁天島」です。

 こちらは観光地化されていませんが、上陸はしても良いそうです。ただ、遊覧船は寄港しないので、行きたい場合はモーターボートをチャーターして行くことになるようです。

 「観音島」には、江戸時代の円空仏師の観音像が安置された観音堂があります。身近で小さな幸せを叶えてくれるという観音像だそうです!

 「弁天島」には、芸術や財を司る「中島弁財天」をお祀りしている三重の塔があります。金運アップの島だそうですよ!モーターボートをチャーターして行きましょうかね~!

 また、「観音島」から200mほど離れた湖中に「洞爺湖上の三重の塔」があります。
 こちらは、『洞爺湖』の発展と海難事故から守るという願いを込めて、昭和34年(1959年)に建立されたもので、『洞爺湖』の守り神である「白龍神」が祀られています。

◎ 饅頭島 
 4つの島の中で一番小さく、周囲700mほどです。マムシが多いので、「ヘビ島」とも呼ばれているそうです。
 残念ながら、こちらへの上陸は禁止だそうです。

 ヘビが多いなら、上陸できなくてもいいかな…(笑)。

 右の写真で、一番右にある小さな島が「饅頭島」です。

 4-4 展望台(サイロ展望台、月浦展望台、壮瞥公園展望台)

 『洞爺湖』の全景を眺めるなら、やはり展望台からですね!見る角度によって楽しみ方も違うと思うので、展望台もいくつか行ってみたいですね!

◎ サイロ展望台 
 『洞爺湖』の北西側に位置する、標高170mの展望台です。
 「洞爺湖ビジターセンター」から西へ国道2号線、国道230号線を進むこと約10kmのところにあります。国道沿いのドライブインって感じですね。

 「有珠山」「昭和新山」、振り返ればニセコの方まで見渡せるそうです!いいですねぇ~!

 ここには、1階がおみやげ屋さんで、2階が展望レストランの施設やテイクアウト専門のお店「cafe balher」、おそば屋さん「そばらぼ」などがあります。

 おみやげには濃厚な味わいの「洞爺湖キャラメルプリン」が人気だそうですよ~。
 展望ウッドデッキでソフトクリームやコーヒーをゆ~っくり味わうのもいいですね!飲むヨーグルトも魅力的!

 そして、ここにはなんと、ヘリポートがあって、夏はスカイクルーズができるそうですよ!上空からの眺めも最高でしょうねぇ~!
 他にも、体験学習館でバターやアイスクリーム、うどん作りなどの体験、冬はスノーパークなるものができて、スノーシューやスノーラフティングなどを楽しめるそうです!いつ行っても楽しめそうですね。

所 在 地虻田郡洞爺湖町成香3-5  地図
営 業 時 間10時~16時
定 休 日不定休
各アクティビティ HPでご確認ください不定休         
駐 車 場50台(無料)

          ※「cafe balher」… 10時~16時30分(不定休)
          ※「そばらぼ」… 11時30分~14時30分(水曜日お休み)

◎ 月浦展望台 
 『洞爺湖』の西側に位置する展望台です。
 「洞爺湖ビジターセンター」から西へ国道2号線、国道230号線、国道578号線と進むこと約6kmのところにあります。

 駐車場に車を停め、展望台までは右の写真のような階段を5分ほど登っていきます。

 う~ん、どんな眺めが待っているのかなぁ~と、期待しちゃうアプローチですよね!
 私としては、いきなりバ――ンと景色が広がるより、こうやってお楽しみはちょっとお預け状態で焦らされてるって感じがワクワクさせてもらえて好きなのよね…(笑)。

 では、展望台へ!

 展望台からの眺めは最高ですよ!視界も広く、左に「羊蹄山」、中央に「中島」、右に温泉街や「有珠山」「昭和新山」などを一望できます!

 ここは、展望台以外何もないからなのか、訪れる人は少ないそうですよ。こんなに眺めいいのに~、もったいない!絶好の穴場ビュースポットですね!

所 在 地虻田郡洞爺湖町  地図
 利用期間 4月下旬~10月下旬頃まで    
駐 車 場約30台(無料)

◎ 壮瞥公園展望台 
 『洞爺湖』の南側で、「洞爺湖温泉エリア」の東側に位置する展望台です。
 「洞爺湖ビジターセンター」から、国道2号線を東に7km進み、国道132号線に入るとすぐに、右に進む山道に入り、最初のT字路を右に曲がった突き当りです。けっこう急な坂で、道幅も狭いそうなので、気をつけましょうね。

 「壮瞥公園展望台」は、『洞爺湖』を挟んで「サイロ展望台」とは反対側からの眺めになりますね。
 前方には「中島」、晴れていればその奥に「羊蹄山」、左には「ニセコ連峰」まで見え、左後方には「有珠山」や「昭和新山」と視界良好です!

  また、壮瞥公園は8万6千平方メートルもの広さがあり、園内の斜面には約300本の梅の木(豊後梅)が植えられていて、梅の名所としても有名とのこと。見ごろのGW頃は大勢の見物客で賑わうそうですよ~。

所 在 地有珠郡壮瞥町字東湖畔  地図
 利用期間 4月下旬~10月下旬ころまで
駐 車 場約20台(無料)
※区画されていないので、上手に停めましょうね。  

 4-5 公園(とうや湖ぐるっと彫刻公園、噴火記念公園、
                 夕日の見える渚公園、浮見堂公園)

◎ とうや湖ぐるっと彫刻公園 
 その名のとおり、『洞爺湖』をぐるりと取り囲む湖畔沿いに彫刻が配置されています。

 昭和59年(1984年)、有珠山の噴火で閉鎖された北海道立教員保養所の記念碑が建立され、さらに、昭和63年(1988年)、土石流災害の慰霊碑が建立されたことをきっかけに、このアートギャラリーの構想が生まれたそうです。
 テーマは「生の賛歌」。作者も素材も多彩で、抽象的な物から具象的なものまで、さまざまな作品がります。

 自然の中に溶け込むように、湖畔沿いに58基ものアートが点在していて、ポイントごとに案内看板もあるそうです。自然と彫刻アートの調和を感じてみたいですね!

◎ 噴火記念公園 
 「洞爺湖温泉エリア」の南西側にあり、平成12年(2000年)の有珠山噴火を記念して造られた公園です。 

 広々とした青い芝生の公園となっていて、憩いのスポットですね!湖畔全体を見渡すことができるので、撮影スポットとしても人気です。

 公園の西側には、湖畔と砂地で繋がった「珍小島」があります。これは、平成12年(2000年)の噴火で繋がったそうです。
 公園の東側は、子どもが遊べる遊具などがある噴水広場へと繋がっています。

 また、駐車場に入ると、ライオンの彫刻アートが出迎えてくれますよ~。他にも彫刻があるので探してみてくださいね。

 ここは、無料駐車場やトイレも完備されているので立ち寄りやすいです。

◎ 夕陽の見える渚公園 
 『洞爺湖』の北側にあります。国道132号線沿いで、トイレも備わった駐車公園です。

 ここから見る夕日が美しく見えることからその名前が付いた公園だそうです。そんなこと言われたら、美しい夕日、見たくなりますよねぇ~!

 また、ここを起点にして、湖畔沿いに「水辺の森の小径(財田自然観察道)」がソウベツ川河口までの約1.8km続いています。小径には野鳥観察小屋や休憩所も設置されていて、『洞爺湖』の自然を紹介する解説版もあるそうなので、気軽にバードウォッチングも楽しめそうですよ!

 四季折々の楽しみ方がありますが、おすすめの季節は秋の紅葉の時期とのこと。生い茂った木々が紅葉のトンネルを作り出すそうですよ~。その中を散策したいですね~!

◎ 浮見堂公園  
 『洞爺湖』の北側に位置していて、国道578号線沿いにあります。無料の駐車場もありますが、案内看板とか無いようなので、見過ごさないようご注意を!

 湖面に浮かぶように立つ朱塗りの二重の塔である「浮見堂」がある公園です。
 『洞爺湖』の岬のような立地で、お堂までは敷き詰められた大きな石の上を歩いて行くんですよ~。
 なんか、楽しそう~(笑)。

 大正時代の初めに北国行脚の僧侶がこの地でお世話になった主人にお礼として、「大事に祀ってくれたら必ず産業が栄え、町は豊かになる」と、肌身離さず持っていた聖徳太子の像を贈ったそうです。その聖徳太子の像を祀るため、昭和12年(1937年)に浮見堂が建立されたそうです。

 平成15年(2003年)に落雷によってすべてを焼失してしまったため、有志が立ち上がり、寄付を募り、翌年に元通りに再建されたものが現在のお堂ということです。聖徳太子の像も復元されていて、見ることができるそうですよ!夜はお堂だけライトアップされて、幻想的だとか。見てみたいですね!
 毎年7月には「聖徳太子祭」が開催されるそうで、地元の方たちに本当に大事にされているんだなぁと感じますね。

 あっ!ここにも、彫刻アートありますよ~。

 4-6 火口散策(洞爺湖有珠山ジオパーク)

 「ジオパークって?」
 地質学(Geology)と公園(Park)を組合わせた言葉だそうです。

 では、「洞爺湖有珠山ジオパーク」とは…。
 伊達市・洞爺湖町・豊浦町・壮瞥町にまたっがった、支笏洞爺国立公園の一部を含む面積約1,064km2の自然公園のことです。広い!
 科学的に価値の高い地形・地質・火山などの地質遺産があって、それらを保護するだけでなく、研究や教育、さらに観光にも活用し、地域の活性化を目指す取り組みをしています。
 まさに、大地が育む自然、大地の特徴を活かした産業、人類の歴史文化など、地球(ジオ)そのものを学んで楽しむ自然公園、ってことですね!

 なので、先に紹介した「中島」や「夕日の見える渚公園』などもジオパークの一部ということですね。

 テーマは、ずばり、「変動する大地との共生」!

 平成21年(2009年)、ユネスコ世界ジオパークに認定されています。

 見どころは…、と言えば、ありすぎで――す!が、やはり、大地の生々しさを感じるなら「火口」を見に行かなくちゃ!

◎ 洞爺湖有珠山パノラマルート 
 (約4.5km)

 20年~30年に1度噴火をしているという「有珠山」の火口、見てみたいですよね!

 スタートは「昭和新山」山麓のロープウェイからにしましょう!

 ロープウェイから見える「昭和新山」が目の前で、迫力ありますよね!約6分間の空中散歩を楽しみましょう。

 ロープウェイ山頂駅は、「有珠山」の東側にあり、遊歩道はそこから「有珠山」の外輪に沿って南側まで続いています。

 まずは、最初の展望台、「火口原展望台」へ。

 山頂駅から約400m、7分ほどですかね。
 舗装されているので歩きやすそうですが、上り坂です…。しかも半分は階段…。がんばりましょ!

 展望台からは、有珠山の火口を見下ろすことができます!

 では、次は、約1.8km先の「南外輪山展望台」を目指します!
 ここから先は外輪山遊歩道となっていて、約600段の階段を一気に降りて行きます。
 ※外輪山遊歩道は、11月~4月は閉鎖。

 しかし…これって…、帰りは登るんだよなぁ~、う~ん…。行くしかない!

 「南外輪山展望台」です!

 昭和52年(1977年)の噴火口である銀沼大火口を間近に見ることができます!
 その後ろには『洞爺湖』が見え、晴れていれば「羊蹄山」も。振り向けば内浦湾と函館がある渡島半島も見える大パノラマが広がっています!

 また、ここから「有珠山登山道」で、太平洋側の有珠町へ下って行くこともできます。

 では、じっくり大地を感じたら、来た道を戻ります!あ――!600段の登り階段が待ってますねぇ~!(笑)でも、ロープウェイ山頂駅は食事やおみやげも買える休憩所にもなっているので、たっぷり歩いた後は、ちょっと休憩しましょうかね。

所 在 地有珠郡壮瞥町字昭和新山184-5  地図
 営業時間 9時~17時(下り最終)
定 休 日例年、1月下旬~2月 整備点検のため運休
料  金大人(中学生以上)1,800円、小人(小学生)900円  
駐 車 場有り(500円)

◎ 金毘羅山麓ルート 
 (4月下旬~11月中旬頃まで / 約2.8km)
 
 「洞爺湖ビジターセンター」の裏手に砂防ダムがあり、階段を登るとダムの上が展望台となっています。ここから、平成12年(2000年)の噴火によって被害を受けた金毘羅火口災害遺構を見渡すことができます。

 散策路もあり、噴火で流れ出た熱泥流の被害を受けた公営浴場や団地、橋などがそのまま残されているのを間近に見ることができます。

 右の写真は、被害を受けた桜ヶ丘団地。
 1階部分は火山灰で埋もれていて、2階部分は溶岩に押し出された橋がぶつかったために外壁がえぐれている…。間近で見たら、泥流の威力を生々しく感じるでしょうね。

 遺構の先の遊歩道を進んで行くと、金毘羅山の火口を2つ見ることができます。活動が治まったあと、火口湖となっています。

 『洞爺湖』から名前を取ったらしく、遊歩道の右側に見えてくるのが「珠ちゃん火口」(写真右)、左側に見えてくるのが「有くん火口」(写真左)です。
 「珠ちゃん火口」の後ろに写っているのが砂防ダムと災害遺構です。
 なんか、自然の凄さを感じているところに、「有くん」「珠ちゃん」って…このネーミング…、癒されます(笑)

 このルートは、「西山山麓ルート」の北口の駐車場まで続いています。

 有料の「金毘羅山展望台」もあります。こちらは私有地なので有料なのだそうです。5人まで1,000円だとか。

◎ 西山山麓ルート 
 (4月下旬~11月中旬頃まで / 約1.8km)
 
 平成12年(2000年)の噴火で、西山と金毘羅山には1ヶ月ほどで約60個以上もの噴火口ができたそうです。その火口群に約1.8kmの遊歩道が整備され、金毘羅火口災害遺構と同じく、噴火による被害が生々しく残っているのを見ることができます。

 飲み込まれた建物、道路にできた沼、断層が生じた道路など、まさしく生々しいし、なにより噴火のすさまじさ、大地のエネルギーというものを感じますね!

 そして、遊歩道の中間地点あたりに第1展望台、そこから200mほど離れたところに第2展望台があり、噴煙を上げる火口を間近に見ることができます

  遊歩道の両端になる北口と南口には駐車場もあるので訪れやすいです。北口駐車場からは「金毘羅山麓ルート」へも行け、「洞爺湖ビジターセンター」へと繋がっています。

◎ 明治新山ルート 
 (4月下旬~11月中旬頃まで / 約4.3km)

 明治43年(1910年)の有珠山の噴火活動によってできた、標高252mの側火山です。別名、四十三山(ヨソミヤマ)。

 今では、山全体が落葉広葉樹林に覆われていて、森林浴や野鳥観察が楽しめます。もちろん、火口を見るルートです!山頂には小さな展望台もあるようです。

 結構、起伏のあるルートのようです!Fight!

◎ 昭和新山 
 「昭和新山」には残念ながら散策ルートはありません。歴史だけでもお伝えしたいと思います。

 「昭和新山」は、「有珠山」の側火山です。
 昭和18年(1943年)の噴火活動で約2年かけて麦畑が隆起してできた山で、高さは398m。山肌が赤茶色なのは、土が溶岩の熱で焼かれて煉瓦のように固まったからだそうです。

 「昭和新山」を調べていたら、なんか、感動してしまったので、長くなりますが、書かせてください!

 なんともスゴイのは、「昭和新山」の誕生を見守り続けた三松正夫さんという方。肩書はアマチュア火山研究科。本当は郵便局長。

 三松さんは地震発生から噴火、活動が治まるまでを観察し続け、その詳細な記録はミマツダイヤグラムと言われ、火山活動の貴重な記録資料となっています。
 「有珠山」の噴火も経験していたことから、地域の安全や科学の進歩のために記録を残さなければ、と考えたそうです。自分の身にも危険が迫っている中で、なんという行動力!凄すぎます!

 それだけでも凄いことなのに、なんと、三松さんは全財産をなげうってこの山を買い取ったんです!理由は、著書では硫黄の採掘を阻止するためと言っていますが、火山保護のため、土地を失ってしまった住人の支援のため…とも言われています。でも、本当はこの新山への愛着からだったとか。誕生を見守り続けてきた山ですもね。それにしても山を買うなんで凄すぎる!

 なので、三松家の私有地である「昭和新山」へは、勝手に登山はできないのです。入山には所有者許可が必要です。

 また、三松さんは「昭和新山」を天然記念物へと申請をするなど、保護にも尽力し、昭和26年(1951年)に国の天然記念物に指定され、さらに、昭和32年(1957年)には特別天然記念物に指定されました。

 もうひとつ、「昭和新山」というネーミングに関して…。
 「昭和新山」と名前がついたのは昭和35年(1960年)のこと。三松さんが山を購入したのが昭和21年(1946年)。自分の山なんだから「三松山」でも良かったんじゃないかと思いますが、そうはしなかったんですねぇ。
 明治43年(1910年)に噴火の「四十三山」が「明治新山」と呼ばれていたことから、こちらは「昭和新山」が良いのでは、と恩師の教授に決めてもらったそうです。なんて謙虚なんでしょう!素晴らしい偉大な方ですね!

 ロープウェイの山麓駅付近に、「三松正夫記念館」があります!ぜひ、立ち寄って、ミマツダイヤグラムを拝見したいですね!

所 在 地有珠郡壮瞥町字昭和新山184-12  地図  
 開館時間 4月~10月 8時~17時
11月~3月 9時~16時
休 館 日無休
※1月~3月は不定休
入 館 料大人300円、小中学生250円

 4-7 手湯・足湯 

 洞爺湖温泉と言えば有名ですよね。ゆ~っくり入浴したいところですが、手軽に温まることができる「手湯・足湯」が洞爺湖温泉街には点在しているので、「手湯・足湯めぐり」をしてみるのもいいですね!
 手湯はどこもこじんまりとしたスポットなので、見落とさないでくださいね!

洞龍(トウロン)の足湯 
 場所:洞爺湖観光ホテルの裏手
    一番大きな足湯で、屋根付き。
    『洞爺湖』に面しています。
    
    浴槽床は玉砂利が敷かれているので、
    足裏マッサージもでき、タオルの自販
    機もあるようです。

薬師の湯(手湯・足湯) 
 場所:足湯ポケットパーク
    手湯…湯前薬師如来像の手前にあります。温泉につけると占いが浮き出すという「絵馬みく
       じ」やお湯をかけることで災害から守ってくれる「湯かけ地蔵」が立っています。
    足湯…手湯に隣接していて、赤い大きな傘状の屋根があります。足湯は円形で会話を楽しめ
       そうです。       

長寿の手湯と足湯 
 場所:洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス
    ホテル前の軒下にあり、手湯と足湯が並んであるので、両方楽しめます。

茶鱒湯(ちゃますゆ)(足湯)
 場所:洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス
    ホテルの施設ですが、誰でも無料で利用でき、湖畔に面しているので遊歩道から入れます。
    浴槽は上中下の3段となっていて、湯の温度も上段から高中低となっているようです。

薬師如来の手湯 
 場所:ホテルグラントーヤ
    敷地入口にある円形の手湯で、中心にはニッコリ笑った像があります。
    下部は足湯用ですが、ちょっと入れづらいそうです…。

薬壷の手湯 
 場所:ゆとりろ洞爺湖
    旅館前の角地にひっそりとある感じで、その名のとおり、壷型の手湯です。
    足湯ポケットパークの近くです。

薬壷の手湯 
 場所:洞爺湖畔亭
    ホテルの前にある壷型の手湯です。

長寿の手湯 
 場所:北海ホテル
    駐車場の一角にあり、切り株の形をした造りになっています。

長寿と幸せの手湯 
 場所:洞爺観光ホテル
    ホテル入口の看板のところにあり、長寿のカメと幸せのリスの像があるそうです。
    手湯は楕円形でちょっとだけ大きめ。座るための石もあります。

しあわせの手湯 
 場所:大和旅館
    駐車場も入口にあります。ハート形の手湯なんですが、ハートを真ん中で分けて
    それぞれにお湯が注がれているようです。しあわせ…?

健康の手湯 
 場所:わかさいも本舗本店
    店舗入り口横にあります。
    二段型になっているので、低いほうでは子どもが使いやすそうです。

縁結びの手湯 
 場所:洞爺給油センター(出光ガソリンスタンド)
    ガソリンスタンドの角、看板の下にあります。マスコットの龍に近づくとセンサーで口から
    温泉が注がれます。カップルで温泉に手をつけると、仲よく幸せになれるとか…。

5.洞爺湖でのイベント

 年間通して、さまざまなイベントが開催されています!その数、一体いくつあるのか――ってくらいあります!ふらっと立ち寄るものから参加登録をするものまで!
 ここでは、ふらっと立ち寄るイベントをピックアップしますね。

◎ 洞爺湖温泉イルミネーションストリート 
 ・開催時期:通年 日没~22時
 ・会  場:洞爺湖汽船本社前

 洞爺湖温泉街の夜をイルミネーションで彩っているストリートです。湖畔沿いに1万2千球のイルミネーションが灯されます。

 通年っていうのがうれしいですね!ステキ!

◎ 洞爺湖ロングラン花火大会 
 ・開催時期:4月下旬~10月
       毎晩20時45分からの約20分間
       ※雨天決行、荒天中止
 ・会  場:洞爺湖温泉湖畔

 ロングランってそういうことね!半年間毎晩開催ってことね!素晴らしい!
 もう40回も開催しているそうです。そういう意味でも、ロングランですね!

◎ とうや湖観光朝市 
 ・開催時期:5月中旬~9月下旬 6時~8時
 ・会  場:洞爺湖汽船本社前
 とうや湖周辺で栽培されている野菜や果物など、格安で販売しています。

◎ サマーフェスタ in 洞爺湖 
 ・開催時期:7月下旬 12時~17時
 ・会  場:洞爺湖汽船桟橋前特設会場
 開催期間は1日だけですが、ステージイベント、縁日や屋台など夏らしいイベントです。締めくくりは水中花火108連発だそうです!

◎ 洞爺湖温泉夏祭り 
 ・開催時期:7月下旬~8月中旬 19時~21時
 ・会  場:洞爺湖汽船本社前特設会場
 The 夏祭り!子どもも大人もうれしい露店がでます。ヨーヨーすくいやお面、やきとり、ビールなど!盆踊りもあります。

◎ 洞爺夏まつり 
 ・開催時期:7月下旬
 ・会  場:水の駅、他
 聖徳太子祭式典と同時開催。山車パレードやよさこい演武など。かわいい稚児行列もあって和ませてくれます。露天、縁日もあります。

◎ 薬師の日 湯かたまつり 
 ・開催時期:8月上旬
 ・会  場:足湯ポケットパーク
 洞爺湖温泉の湯前薬師如来の祈願法要が行われます。ミニミニコンサートやビンゴ大会、露店も並びます。

◎ とうや湖・月浦ワイン&グルメ祭り 
 ・開催時期:9月中旬
 ・会  場:洞爺湖汽船桟橋前特設会場
 洞爺湖の秋の味覚を楽しめるイベントです。この日だけ湖畔でバーベQができます!

◎ イルミネーショントンネル 
 ・開催時期:11月上旬~4月下旬
       18時~22時
 ・会  場:にぎわい広場

 40万個の電球で彩られた、全長70mの光のトンネルと直径9mのドームがあります。

 昼間とは違った幻想的な空間ですよね~。ロマンチックだわ!この時期はイルミネーションストリートとあわせて楽しめますね!

◎ 洞爺湖温泉冬花火大会 
 ・開催時期:12月上旬~2月中旬 20時30分からの約5分間
 ・会  場:洞爺湖汽船本社前桟橋
 花火と音楽のエンターテイメントショーです!なんと、現地に来られない方のためにライブ配信もするそうです。

6.おわりに

 『洞爺湖』の観光、いかがでしたか?

 今回、『洞爺湖』に行ってみたいなぁ、行ったらどんなことしようかなぁ~と思って調査したわけですけど、ちょっと意識が変わりましたね。
 そう思わっせてくれたのは、「洞爺湖有珠山ジオパーク」です。この一帯を自然公園として、火山と共生しているということ。過去の災害の経験を活かし、伝えてくれている。災害はいつどこで起こるかわからないですからね。日本は地震大国ですし。この生々しい情報はとても貴重だと思いました。「火山科学館」や「三松正夫記念館」などは絶対行きたいと思います。

 そして、ひとつ確信したことがあります。
 もともと地学に興味はあったんですが、興味じゃないな、私、地学が好きなんだって気づきました!個人的なことですみません(笑)。
 なので、訪れた際にはそういうものを感じながら楽しみたいと思います!

 これを読んでくれて、『洞爺湖』行ってみようかな、と思ってくれた方がいたら、超うれしです!
 札幌から車で2時間ほどなので日帰りもできますし、もちろん、温泉の街ですから宿泊してのんびりお風呂につかり、花火を見るのもいいですね!

※コロナウィルス感染症の影響で、各施設とも通常営業できていないと思われます。
 訪れる際には事前確認してくださいね。

※本文内の写真はすべて【写真AC】より掲載しています。

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