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【空想旅行】小樽市内観光編~「小樽」の歴史を知り、定番スポットをじっくり散策したい!

 

 今回の【空想旅行】は、運河の街『小樽』へ行きたいと思います!

 早速、『小樽』の歴史も調べながら、訪れたい定番スポットを調査していきます!

 『小樽』と言えば、やはり、異国情緒あふれる運河の街というイメージですよね。
 では、なぜ、異国情緒があり、運河があるのか―――――――――。

 『小樽』の歴史を見てみましょう。

 『小樽』は、明治から昭和にかけて急速な経済的発展を遂げたそうで、その要因として大きく3つあると言われています。
  ①ニシン漁 
     江戸時代からニシン漁で栄えていて、漁の時期になると出稼ぎ労働者たちが集まってくる
    ほどだったそうです。今でも、労働者たちが寝泊まりしていた番屋やニシン漁で富を得た網
    元が建てた豪華な屋敷が残っていて、「鰊御殿」として公開されています。
  ②港と海外貿易 
     明治2年(1869年)、札幌に開拓使が設置された際、小樽港は北海道開拓の玄関口として
    最も需要な港とされたそうです。
     さらに、小樽港は明治22年(1889年)に特別輸出港に、明治32年(1899年)には国際
    貿易港に指定され、その頃には250棟を超える倉庫があったとか。
     また、日露戦争の際には南樺太への物資供給地となるなど、この頃から『小樽』は急速に
    発展していったそうです。
     そのため、徐々に物資の取扱いが増え、それら物資を保管しておくために次々と倉庫が建
    てられ、それとともに港から物資を運ぶはしけ(台船)が倉庫の近くまで入って行けるよう
    にと運河が造られたのです。
  ③石炭と鉄道 
     明治13年(1880年)、幌内炭鉱(現在の三笠市)から石炭を運ぶため、道内初の鉄道
    「幌内鉄道」(のちに一部「手宮線」と改名)が『小樽』~『札幌』間で開通しました。石
    炭のためだけではなく、札幌へ開拓物資を運ぶなどの重要な役割も担っていました。
     また、この鉄道によって貿易のための海産物や木材なども集められ、小樽港から大量に積
    み出されていったそうです。     

 このような急速な経済発展によって、『小樽』に金融機能が必要となったんですね。最盛期には25行もの銀行や大企業が軒を連ねたそうです。そして、それらの建物には当時の最先端の技術や洗練されたデザインが取り入れられたので、だから異国情緒を醸し出しているんですね!

 しかし、発展はいつまでも続きません。
 道内に港がいくつもできたことで『小樽』の貿易は衰退していき、加えてニシンの不漁、さらに、鉄道から車へ、石炭から石油へと需要が変わるなど、『小樽』にとってのダメージが重なりました。そのため、昭和40年代初め頃から急速に衰退していくことになってしまったそうです。
 一時は運河にヘドロが溜まるなどして埋め立て計画も出たそうですが、「このままではいけない!華やかだった頃の遺産を観光資源にしていこう!」と市民の意識も変わり、そして、現在の観光都市『小樽』へと変貌を遂げたということです!

 ざっくりと歴史を見てきましたが、時代の流れって、なんか、スゴイですね。軽い気持ちで「運河の街、小樽」なんて言っていましたが、歴史を知って観光するのと歴史を知らずに観光するのでは、充実度が全く変わりますね! 訪れた際には、しっかり歴史を感じたいと思います! 歴史を知れて良かったです!

 それでは、そんな『小樽』の歴史も感じながら散策する【小樽市内1日観光ルート】を計画してみました。
 主に徒歩での移動となりますが、『小樽』の街をじっくり楽しみましょう!

     ① 7:00~8:30
        ↓徒歩
        ↓電車
        ↓徒歩
     ② 8:45~9:00
     ③ 9:00~10:00
     ④ 10:00~11:00
        ↓徒歩
     ⑤ 11:10~12:00
     ⑥ 12:00~13:30
     ⑦ 13:30~14:00
        ↓徒歩
     ⑧ 14:10~15:10
        ↓徒歩
     ⑨ 15:20~15:50
        ↓徒歩
        ↓バス
        ↓ロープウェイ
     ⑩ 16:30~19:00
        ↓ロープウェイ
        ↓バス
        ↓徒歩
     ⑪ 19:40~21:00
        ↓徒歩
     ⑦ 21:10~

「三角市場」にて朝食(海鮮丼)、おみやげ
「JR小樽」駅へ
函館本線にて、「JR南小樽」駅へ

「メルヘン交差点」
「小樽オルゴール堂本館」/「小樽オルゴール堂手作り体験遊工房」
「小樽洋菓子舗LeTAO」 喫茶(チーズケーキ)、おみやげ

「北一硝子三号館」
「堺町通り」散策、昼食(お好きな店舗で)
「北のウォール街」散策

「小樽運河クルーズ」

「手宮線跡地」散策
「JR小樽」駅へ
路線バス(天狗山ロープウェイ線)JR「小樽」駅 → 「天狗山」へ
山頂へ
「天狗山」山頂散策 ~ 夜景
下山
路線バス(天狗山ロープウェイ線)「天狗山」→「JR小樽」駅へ

「おたる屋台村」にて夕食

「北のウォール街」ライトアップ見学

 それでは、『小樽』の定番スポットの歴史と見どころを紹介していきますね。

① 三角市場

 『三角市場』は、「JR小樽」駅より歩いて2分ほどのところにあります。

 昭和23年(1948年)頃、数件の露天商がお店を出したのが始まりのようです。その後、出店者も増えて朝市へと発展していったとのこと。
 『三角市場』の名前の由来は、土地と屋根が三角だからだそうです(笑)。

 200mほどの道の両側に16軒のお店が並んでいます。看板にもあるように「ズバリ安い!」をモットーに新鮮な海の幸はもちろん野菜や果物、日用品などたくさんあって、小樽市民の台所となっています。
 賑やかな呼び込みや値引き交渉など市場らしい楽しさを味わえます!
 もちろん、食事処もあります。新鮮な大盛の海鮮丼や旬の食材を使った日替わりメニュー、なんと、市場で買ったものをその場で調理してくれるそうですよ!ステキ~!

所 在 地小樽市稲穂3-10-16  地図
 営業時間 市 場 : 6時~17時
食事処 : 7時~17時
※店舗により異なる
定 休 日無し
アクセス「JR小樽」駅より徒歩約2分           

 朝食を済ませ、おみやげも買ったら、次の目的地である『メルヘン交差点』へ向かいましょう!JR函館本線でお隣の「JR南小樽」駅へ行き、そこから歩いて5分ほどです。

② メルヘン交差点

 『メルヘン交差点』は、堺町交差点の通称で『堺町通り』の起点となる場所です。周囲を洋風でレトロな建物に囲まれているため、そう呼ばれているんですね。

 ランドマークとなっているのが、広場にある「石造りの常夜灯(写真)」と『小樽オルゴール堂本館』の前にある「蒸気時計」です。
 「石造りの常夜灯」は、明治時代の灯台を再現したもので、日が暮れると明かりが灯り、ヨーロッパの街角のようなロマンチックな雰囲気に!
 「蒸気時計」は、カナダの時計職人レイモンド・サンダーズ氏が製作したもので、『小樽』に設置されているのは2作目のもの。バンクーバーと『小樽』の2つしかないそうです。ブロンズ製で、高さ5.5m、重さ1.5tもある世界最大の「蒸気時計」だそうです!15分ごとに時計の上部から蒸気が吹き上がり、上部にある5つの汽笛がメロディーとともに時を告げるそうです。港町『小樽』にマッチしてそうですね!

 『メルヘン交差点』界隈には、これから訪れる『小樽オルゴール堂』『小樽洋菓子舗LeTAO』『北一硝子』などがあるので、観光の起点となりますね。

 所 在 地 小樽市堺町6  地図       
 アクセス 「JR南小樽」駅より徒歩約5分          

 『メルヘン交差点』の雰囲気を味わったら、交差点の一角にある『小樽オルゴール堂本館』へ行きましょう!

③ 小樽オルゴール堂本館 / 小樽オルゴール堂手作り体験遊工房

 『小樽オルゴール堂本館』は、『メルヘン交差点』の一角にあり、目の前には交差点のシンボル「蒸気時計」があります。

 こちらの建物は、大正4年(1915年)に建てられたお米屋さんの倉庫だったもので、石造りが多い建築物の中では珍しいレンガ造りとなっています。2階は回廊で、高さ9mの広い吹き抜けとなっていて、とってもお洒落です。
 平成元年(1989年)、小樽市指定歴史的建造物に指定されました。

 店内は、心癒されるオルゴールの音色が流れていて、25,000点ものオルゴールが展示販売されています。宝石箱やぬいぐるみ、お寿司など様々なデザインのオルゴールたち!ここでしか買えない物もあります。自分好みの逸品を探したいですね!

所 在 地小樽市住吉町4-1  地図
 営業時間 9時~18時
※7月~9月の祝前日・金・土は9時~19時    
定 休 日無し
アクセス「JR南小樽」駅より徒歩約5分

 本館のほかに、「堺町店」「手作り体験遊工房」「2号館」「小樽からくり動物えん」「キャラクターハウス・夢の音」「アクセサリーマーケットおたる瑠璃工房」など系列店舗が周辺に点在しているので、時間があれば回ってみたいですね。
 とりあえず、今回の計画では「手作り体験遊工房」へ行き、オリジナルオルゴールを手作りしましょう!「The 小樽みやげ」ですよね。
 本館とは道路を挟んだ斜向かいに『小樽オルゴール堂手作り体験遊工房』はあります。

 こちらの建物は、大正10年(1921年)に上勢友吉商店のオフィスビルとして建てられた石造り3階建ての建物です。(写真が無くてごめんなさい…)
 そして、平成3年(1991年)、小樽市指定歴史的建築物に指定されました。

 それでは、早速、オリジナルオルゴールを作っていきましょう!
 まず、オルゴール本体を選びます。曲数は100曲以上、デザインもクリアケースや木箱入りの物などいろいろあるようなので悩みそうですね。続いて、本体にトッピングする小物を選びます。ガラス細工の可愛い小物がたくさんあります。またまた悩みそう(笑)。本体と小物を選んだらお会計。実費+108円だそうです。その後、オリジナルオルゴールの制作になりますが、本体にオルゴールはセットされているので、トッピングの小物を本体にくっつけるだけ!
 超簡単!簡単だけど、センスは問われそう~。
 そして、ボンドが乾くまでお店に預け、30分後に受取り、という流れのようです。

 ちなみに、オルゴールのほか、ステンドグラス、サンドプラスト、トンボ玉などの体験もできるそうです。

所 在 地小樽市入船1-1-5  地図
 営業時間 9時~18時
定 休 日無し
アクセス「JR南小樽」駅より徒歩約5分          

 それでは、ボンドが乾くまで、道路反対側の『小樽洋菓子舗LeTAO』でおいしいスイーツを味わいましょう!

④ 小樽洋菓子舗LeTAO(ルタオ) 本店

 『小樽洋菓子舗LeTAO本店』も、『メルヘン交差点』広場の隣りにあります。

 こちらの建物も異国情緒たっぷりですが、建物自体は新しく、歴史的建造物には指定されていないそうです。ですが、小樽市の都市景観賞は受賞しているとのこと。う~ん、納得。『小樽』の街並みにとってもマッチしていますもんね!そして、定時になると、塔のシンボルである「カリヨンの鐘」が鳴るそうですよ。

 では、お店に入ってみましょう!
 道外に支店は無いそうなので、ここでしか味わえない限定スイーツを味わうしかないですね!
 ケーキや焼き菓子など100種類以上ものスイーツの中で人気なのが「北海道限定ドゥーブルフロマージュ」というチーズケーキとのこと。ふわふわとした雪のような口溶けのレアチーズケーキとしっとり濃厚なベイクドチーズケーキの2層仕立てだなんて!あ―――食べた~い!
 おみやげにするなら冷凍になりますが、ここでなら生でいただけます!オリジナルオルゴールが出来上がるまで2階の喫茶で『メルヘン交差点』を眺めながら優雅なティータイムとしましょう!
 3階は展望台になっているそうなので、これから散策する『小樽』の街や海まで見渡すのもいいですね!

所 在 地小樽市堺町7-16  地図
 営業時間 9時~18時
定 休 日無し
※12月31日~1月3日はお休み
アクセス「JR南小樽」駅より徒歩約5分          

 おいしいスイーツを味わったら、オリジナルオルゴールを受け取りに行き、次の目的地である『北一硝子三号館』に向かいましょう!歩いて1分ほどです。

⑤ 北一硝子三号館

 『北一硝子三号館』は、『メルヘン交差点』から『堺町通り』を進んで行くと、『北一硝子』系統の店舗がずらりと並んでいる中の1つです。時間があれば一軒一軒見ていきたいですねぇ~。
 とりあえず、今回の計画では『北一硝子三号館』をメインにしています。

 こちらの建物は、明治24年(1891年)、ニシン漁の中継倉庫として建てられた石造りの建物(旧木村倉庫)です。内部は運河から引き込まれたトロッコのレールが今も残っていて、そのレールを挟んで両側が倉庫となっていました。現在は硝子工芸品のショップと『北一ホール』(カフェ)として利用されています。
 今はもうこの辺りの運河は埋め立てられてしまっていますが、こうして当時のままを残しておいてくれると昔を想像できて歴史を感じることができますよね!

 『北一硝子三号館』は、和のフロアー・洋のフロアー・カントリーフロアーに分かれていて、とにかく商品の数がすごい!ステンドグラス、インテリア用品、アクセサリー、食器などアイデア商品から遊び心のあるものまで様々な手作りの硝子製品があります。
 こちらも「The 小樽みやげ」ですね。お気に入りの硝子工芸品を見つけたいですね!

 ちなみに、オープンの8時45分に行くと、『北一ホール』では167個の石油ランプに一つずつ点灯していく作業が見られるそうですよ~。まるで儀式のように厳かで、すべての石油ランプに明かりが灯ると照明が消え、幻想的な空間に変わるそうです。
 点灯作業は見れなくても、おみやげを買ったら、ちょっと覗いてみたいですね。

 所 在 地小樽市堺町7-26  地図
 営業時間 8時45分~18時
 定 休 日無し
 アクセス「JR南小樽」駅より徒歩約10分          

 たっぷりと目の保養をしたあとは、『堺町通り』を散策しながらお昼ご飯としましょう!

⑥ 堺町通り

 『堺町通り』は、『メルヘン交差点』から『北のウォール街』へ続く約900mの商店街で、約90店舗が並ぶの小樽観光のメインストリートです。

 この通り沿いは、昭和初期には問屋街だったそうで、木骨石造りの倉庫が多く、それら歴史的建造物を利用した店舗が並んでいるので、建物を見るだけでも楽しそう!

 それまで有志の集まりで頑張ってきた商店街でしたが、東日本大震災の影響で観光客が激減してしまったことから、平成24年(2012年)に堺町通り商店街振興組合を発足し、観光案内所も設置して本格的に観光に力を注いでいます。観光案内所は『メルヘン交差点』から歩いて1~2分の所にあるので、パンフレットをいただきにちょっと立ち寄って、お昼ご飯にお勧めのお店など生の情報をゲットするのもいいですね!
 また、無料Wi-Fiも使えるようにしてくれているとのこと。優しさを感じます!
 毎年8月には、「小樽堺町ゆかた風鈴まつり」を開催しているそうです。浴衣に風鈴!夏って感じですね~、ガラスの風鈴の音色が心地いいでしょうね!

 それでは、おみやげ屋さんや雑貨屋さん、スイーツや食事処など、じっくり楽しみながら散策して行きましょう!どんなお昼ご飯を選ぶのかも楽しみですね!

 気になるグルメ店をピックアップしてみます。
  ・かま栄:創業100年を超えるかまぼこ屋さんの工場直売所。
       名物は「パンロール」。すり身をパンで包んだユニークなもの。
  ・北一硝子三号館テラス:名物は8段盛りのボリュームのある「ソフトクリーム」。
              メロン・いちご・チョコ・抹茶・ミルクなどなど、味も豊富。
  ・ポセイ丼:海鮮丼と炉端焼きの広々としたお店。
        旬の魚介を目の前で焼いてくれます。
  ・俺のジンギスカン:リーズナブルなジンギスカン屋さん。海鮮メニューもあり。
            提携農家から新鮮な野菜や生ラム、和牛をなどを仕入れている。
  ・北菓楼小樽本館:スイーツショップ。
           絶妙な甘さとシルクのようにまろやかな「ソフトクリーム」、表面はサクサクで
           中はカスタードと生クリームがたっぷり入っている「北の夢ドーム(シュークリ
           ーム)」などが人気。
  ・いか太郎本舗:手焼きさきいか「いか太郎」の直売店。
          新鮮な真イカが使われていてイカの甘みと風味を味わえるソフトさきいか。

 おみやげにいいなぁと思うお店もたくさんあります。
  ・大正硝子館:『堺町通り』に「トンボ玉館」や「びーどろ館」などの姉妹店もあり。
         和風硝子器を中心に『小樽』で作られた手作りの硝子を展示販売している。
  ・アンティーク雑貨 七福:江戸・明治・大正・昭和とその時代のガラス小物雑貨のお店。
               アンティーク好きにはたまらない。
  ・六花亭小樽運河店:北海道みやげの定番。
            マルセイバターサンド、ホワイトチョコなどが有名。
  ・利尻屋みのや不老館:昆布専門のお店。
             だし昆布だけでなく、いろいろな昆布商品が揃っている。試食もできる。

 まだまだありますが、お店の紹介はこのくらいにしておきましょう。
 『小樽』へ行ったら、『堺町通り』は訪れるべき観光地であるということがわかりましたね!絶対「ソフトクリーム」を食べると心に誓いました(笑)。

 それでは、お腹も満たされたら、次の目的地である『北のウォール街』へ向かいましょう!『メルヘン交差点』から『堺町通り』を歩いて行くと小樽郵便局がある「日銀通り」に出ます。その交差点周辺が『北のウォール街』です。

⑦ 北のウォール街

 『北のウォール街』は、日銀通りと色内大通りの交差点辺りにある銀行などの跡地一帯を言います。

 冒頭で『小樽』の歴史紹介をしたとおり、最盛期にはこの辺りに25行もの銀行や大企業が軒を連ね、北日本一の金融都市となったその街並みをニューヨークになぞらえて『北のウォール街』と呼ぶようになったそうです。

 まさに経済発展していたと思わせる建造物ばかりです!内観できるところもあるので、ぜひ見ておきたいですね!

  では、この界隈で見られる代表的な歴史的建造物を見ていきましょう。

  建設時の建物名   /   現在の建物名     /  竣工  /   構造   / 文化財指定年
第百十三国立銀行小樽支店 / 小樽オルゴール堂海鳴楼  / 明治28年 / 木骨石造1階建 / 昭和60年:A
岩永時計店        / 小樽オルゴール堂堺町店  / 明治30年 / 木骨石造2階建 / 昭和60年:A
名取高三郎商店      / 大正硝子館        / 明治39年 / 木骨石造2階建 / 昭和60年:A
第百十三銀行小樽支店   / 小樽浪漫館        / 明治41年 / 木骨石造2階建 / 昭和60年:A
日本銀行旧小樽支店    / 金融資料館        / 明治45年 / 煉瓦造2階建  / 平成14年:B
北海道銀行本店      / 小樽バイン        / 明治45年 / 石造2階建   / 昭和60年:A
              北海道中央バス本社
三菱銀行小樽支店     / 小樽運河ターミナル    / 大正11年 / RC造4階建  / 平成2年:A
              北海道中央バス第2ビル
北海道拓殖銀行小樽支店  / 小樽芸術村似鳥美術館   / 大正12年 / RC造4階建  / 平成3年:A
高橋倉庫         / 小樽芸術村ステンドグラス / 大正12年 / 木骨石造2階建 / 平成6年:A
              美術館       
第一銀行小樽支店     / ミユキソーイング(株)  / 大正13年 / RC造4階建  / 平成3年:A
三井銀行小樽支店     / 小樽芸術村        / 昭和2年 / SRC造地下1階
                                  地上2階建 / 平成29年:B
安田銀行小樽支店     / ―            / 昭和5年 / RC造2階建  / 平成2年:A
第四十七銀行小樽支店   / (株)渋谷建設      / 昭和11年 / 木造2階建   / 平成3年:A

                     ※構 造 RC造:鉄筋コンクリート造、SRC造:鉄骨鉄筋コンクリート造
                     ※文化財 A:小樽市指定歴史的建造物、B:小樽市指定有形文化財 

 『北のウォール街』に立ち並ぶ建築物の多くは夜間にライトアップされるそうで、昼間とは違った景観で、きっと圧倒されるでしょうね~。
 その中でも「日本銀行旧小樽支店(現在は金融資料館)」は別格の美しさがあるそうです!さすが、東京駅を設計した辰野金吾の作品と言ったところでしょうか!
 う~ん、写真では伝わらないかなぁ~。やっぱり生で見たいですね!

 ちなみに、日銀通りと色内通りの交差点に建つ「小樽郵便局」ですが、文化財には指定されていません。素人目にもなぜなんだ?と思うところですが、現在の建物は平成6年(1994年)に完成したものなんだそうです。そういうことであるなら仕方ないのかと納得。
 ですが、この交差点に建つ「三菱銀行小樽支店」「第一銀行小樽支店」「北海道拓殖銀行小樽支店」などの歴史的建造物や街並みと調和しているとして、「小樽市都市景観賞」を受賞しているそうです。
 確かに、調和してる!

それでは、『北のウォール街』を堪能したら、次の目的地である『小樽運河クルーズ』へ向かいましょう!交差点から歩いて5~6分のところにある「中央橋」に運河クルーズの乗り場があります。

⑧ 小樽運河クルーズ

 『小樽運河クルーズ』、これは私の中では小樽観光の必須要素ですね!よくぞ観光地化してくれたと感謝したいです!

 では、歩いて街を散策した後は、キャプテンと呼ばれるガイドさんの説明を聞きながら、運河から『小樽』の魅力を再発見していきましょう!
 所要時間は40分ほど。ルートは中央橋 → 小樽港 → 北運河 → 南運河 → 浅草橋 → 中央橋となっています。

[小樽観光協会HPの観光マップ利用]

 運河沿いに立ち並ぶ数々の歴史的建造物、ノスタルジックなその雰囲気は訪れる季節によって景色が変わるんでしょうね~。
 季節で変わるだけでなく、クルーズは「デイクルーズ」「ナイトクルーズ」があります。
 クリアに見れる昼間に行くか、ガス灯や建物の明かりが水面に反射してロマンチックな雰囲気の夜に行くか――――、見え方が変わるかと思うと悩みますねぇ~。

 しかし、今回の計画では「デイクルーズ」です。

 ちなみに、乗船は事前予約をしておいた方が確実です。また、雨の場合はレインコートの貸し出しがあるそうですが、船長が安全に運行できないと判断した場合は運休になるそうです。

所 在 地小樽市港町5-4  地図
 営業時間 受付10時30分~最終便まで
料  金デイクルーズ:大人1,500円、小学生以下500円
ナイトクルーズ:大人1,800円、小学生以下500円
※乳幼児は大人1名につき1名まで無料
定 休 日無し
アクセス「JR小樽」駅より徒歩約10分           

 さぁ、運河からの『小樽』を堪能したら、次の目的地である『手宮線跡地」へ向かいましょう!中央橋から中央通りをまっすぐ「JR小樽」駅に向かって歩いて5分ほどです。

⑨ 手宮線跡地

 「手宮線」は、先にも記したとおり、道内初、日本で3番目に開通された鉄道です。現在は『手宮線跡地』として、1.6kmにわたって線路内を歩ける散策路となっています。

 明治13年(1880年)、北海道開拓のため、幌内鉄道として「小樽・手宮」~「札幌」間で開通。明治15年(1882年)には幌内炭鉱(現在の三笠市)まで延長し、本格的に石炭輸送として使われてきました。もちろん、石炭だけでなく北海道開拓に必要な物資などの輸送も。
 明治39年(1906年)、「鉄道国有法」の公布で国有化されることになりました。明治42年(1909年)に「小樽(現在の南小樽)」~「手宮」までの区間を「手宮線」と改名し、昭和後期まで道民の移動手段としても活躍していたそうです。
 しかし、トラック輸送やマイカーの普及、追い打ちをかけるように昭和60年(1985年)、全荷主が契約を解除したことにより、同年、105年という歴史に幕を下ろすことになったのでした。

 敗戦後、小樽市は歴史を刻んできたこの鉄道を保存するため、JR北海道から購入し、線路や遮断機などを残しながら散策路として整備しました。
 東端のスタート地点は寿司屋通りからで、終点の「手宮駅」まで約1.6kmあります。線路はほぼまっすぐ伸びていて、所々に案内看板も設置されているの歴史を知ることができます。
 途中にある「色内駅」が休憩所となっていたり、終点の「手宮駅」は「小樽市総合博物館」となっています。博物館には機関車庫があって、鉄道車両が方向転換していた転車台や実際の車輛内も見れるそうです。当時の様子を感じることができますね。

 また、この跡地ではイベントも行われています。
  ・小樽がらす市(7月下旬、おたる潮まつり開催期間中)
     ガラス工房やショップが集まり、ガラス細工やアクセサリーなどを展示販売するほか、ガラス
     の製作体験も。線路に沿って飾られる風鈴トンネルもあるそうです!
  ・小樽雪あかりの路(2月初旬の10日間)
     雪と光のお祭り。雪で覆われた線路沿いにたくさんのキャンドルが飾られ、スノー滑り台で遊
     べたり、会場に飾るスノーオブジェ作りもあるそうです。

 『小樽』の歴史に欠かせない「手宮線」に思いを馳せたら、次の目的地である『天狗山』へ向かいましょう!「JR小樽」駅へ行き、路線バス(天狗山ロープウェイ線)で約20分で、「天狗山」下車。

⑩ 天狗山

 『天狗山』は、「JR小樽」駅の南側に位置する標高532.4mの『小樽』のシンボル的な山ですね。函館山(函館)、藻岩山(札幌)と並んで北海道三大夜景のひとつです。
 歩きと運河から『小樽』の街を見てきた次は、上からです!

 冬はスキー場なので、『小樽』の街や石狩湾などを一望しながら滑走するのは気持ちいいでしょうね!

 麓から山頂までは全長735mのロープウェイで約4分かけて登ります。30人乗りの大きなゴンドラで、あっという間の空中散歩ですね。

 山頂には展望台が5か所もあります。
  屋上展望台(山頂駅舎の屋上)
    5つの中で一番高い。小樽市街はもちろん、積丹半島や対岸の暑寒別連峰、日本海などを一望で
    きる。
  天狗桜展望台
    『天狗山』のシンボルである天狗桜のところにある。
    すぐ近くの見晴らしの良い場所に「TENGU テラス」もある。
  第1展望台
    『天狗山』で最大傾斜のスキーゲレンデが目の前に広がっている。
  第2展望台
    小樽市の重要眺望地点に指定されている。休憩できる東屋もある。
  第3展望台
    自然あふれる展望台で、四季の風景を楽しめる。
    前方には天狗の顔に見える「天狗岩」がある。

 展望台からの眺めを楽しむだけでなく、『天狗山』そのものを楽しむことができます。
  ・山頂で森林浴を楽しめる1週1.6kmの散策コース
  ・森林内を滑る全長400mの天狗山スライダー(営業は5月~10月)
  ・天狗山神社。日本の神話に登場する道ひらきの神「猿田彦大神」が祀られている。
  ・鼻なで天狗さん。天狗には魔力があり、長い鼻に触れると「魔除け」や「願いが叶う」と言われて
   いる。

 山頂駅舎には、夜景を見ながら食事を楽しめるレストランやおみやげ屋さんもあります。

所 在 地小樽市最上2-16-15  地図
 営業時間 9時30分~21時
定 休 日無し
※4月と11月に設備点検のためのお休みあり
料  金往復:大人1,400円、小学生以下700円
片道:大人840円、小学生以下420円
アクセス「JR小樽」駅より路線バス(天狗山ロープウェイ線)で
約20分、「天狗山」下車

 『天狗山』からの夜景を楽しんで、もうお腹も空きますよね。「JR小樽」駅に戻り、駅から歩いて7分ほどのところにある『おたる屋台村』へ向かいましょう!

⑪ おたる屋台村

 『おたる屋台村』は、日銀通りからサンモール一番街商店街を入ってすぐのところにあります。商店街に面しているのでわかりやすいと思います。上の写真は奥に入ったところで、この雰囲気はディープな感じもしますが、なんかワクワクもします(笑)。

 ここは、「レンガ横丁」「ろまん横丁」の2つに分かれていて、商店街を挟んで向かい合っています。どちらも時代を感じる懐かしい雰囲気の造りとなっています。
 そして、屋台なのでどの屋台も席数が少なく、地元の常連さんが多いようです。一見すると、ちょっと入りづらいかなぁと思っちゃいそうですが、せっかく『小樽』まで来たんですから、食事と一緒に店主や常連さんたちと会話を楽しむのもいいと思います!

 店舗数は個性豊かなお店が合わせて20店舗ほど。北海道ならでは海鮮やジンギスカンのほか、やきとりやイタリアン、カフェバーなどなどいろいろあって、どこにしようか悩みそうです。
 調査によると、料金設定がリーズナブルなので、屋台をはしごする人が多いそうです!いいですねぇ~。1日歩き回った疲れを癒してくれそうです。

所 在 地小樽市稲穂1丁目4-15、1丁目3-9  地図     
 営業時間 17時頃~24時頃
※店舗により異なる
※お昼も営業のお店あり
定 休 日店舗により異なる
アクセス「JR小樽」駅より徒歩約7分

 お腹が満たされて余裕があったら、『北のウォール街』がすぐそばなのでライトアップを見に行きましょう!

 【小樽市内1日観光ルート】はいかがでしたか?
 とにかく「歩いた!」と言いたくなるような内容でしたね。それでも一つ一つ歴史を感じて楽しんでいただけたらいいなぁと思います。

 今回、私はただ単に「小樽に行ってみたいな~」と思って調査をしたわけですが、おかげで『小樽』のスゴさがわかり、観光地『小樽』のイメージがすっかり変わってしまいました。もちろん、いい意味でですよ(笑)。
 あれだけの歴史を残しながら、現在の観光地へと変化させてくれたことに感動です。

 『小樽』に行ってみようと思ってくれた方がいたら、嬉しいです!

※コロナウィルス感染症の影響で、各施設とも通常営業はできていないと思われます。訪れる際には、
 事前確認をしてくださいね。

※本文内の写真はすべて【写真AC】より掲載しています。

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